車を長年愛用していると、「そろそろ手放すべきか」「売れるのか」と悩むタイミングが訪れます。特に15年落ちの車となると、多くの人が「もう価値はないのでは?」と考えてしまいがちです。しかし実際には、15年落ちでもしっかりと買取価格がつくケースは少なくありません。この記事では、15年落ち 自動車 買取 相場について詳しく解説し、フィットやラパンといった具体的な車種の査定実例も紹介します。
中古車市場では、年式だけでなく走行距離や状態、人気の度合いなど多くの要素が評価に影響します。軽自動車でもしっかりとメンテナンスされていれば、軽自動車 買取価格は意外なほど高くなることも。また、13年落ちと15年落ち、さらには20年落ちの車では税金の扱いも変わるため、売却のタイミングを見極めることが重要です。
「どんな車でも売れるのか?」「中古車として再販できるのか?」といった疑問を持つ方のために、この記事では幅広い視点から15年落ちの車の価値や売却方法についてお伝えします。適切な知識を得て、後悔のない売却を目指しましょう。
15年落ち 自動車の買取相場の基礎を解説
- 15年落ちの車の相場はいくらですか?
- 軽自動車 買取価格の目安とは
- フィットの15年落ち買取価格の実例
- ラパンの15年落ち買取価格の実例
- 13年落ちの車と比較してどうか
15年落ちの車の相場はいくらですか?
15年落ちの車でも、買取相場がまったくのゼロになるわけではありません。実際には、車種やグレード、走行距離、状態によって大きく差が出ますが、おおよその買取価格帯は数万円〜20万円程度となっています。これは、まだ走行に支障のない車両や、海外での需要があるモデル、パーツとしての価値がある車などが該当するからです。
例えば、一般的なセダンタイプの国産車であれば、10万円前後での買取が期待できるケースもあります。一方で、走行距離が15万キロを超えていたり、外装に大きな損傷があったりする場合は、0円査定や廃車扱いになる可能性もあるため注意が必要です。
また、年式だけでなく、保管環境やメンテナンス記録の有無も査定に影響します。屋外保管で日焼けがひどい車よりも、車庫保管で丁寧に扱われてきた車のほうが当然高く評価されます。走行距離が少ないこともプラスに働きます。15年落ちであっても10万キロ未満なら「比較的少なめ」と判断されるためです。
このように、年数だけでは一概に相場を決められませんが、おおよその目安として「5万円〜20万円」が現実的なラインとなります。ただし、スポーツカーや人気SUVなどはこの範囲を大きく超えることも珍しくありません。
軽自動車 買取価格の目安とは

軽自動車の15年落ちにおける買取価格の目安は、平均すると2万円前後が一般的とされています。もちろん、これはあくまで平均的な数字であり、状態やグレード、走行距離、さらには人気度などによって上下します。
最も多いのは「5,000円~3万円程度」の査定価格帯であり、車両によっては0円査定となることもあります。ただし、これは事故歴があったり、長期間放置されていたりするケースです。一方で、定期的に点検・整備されていて、見た目もきれいな軽自動車であれば、10万円を超える査定がつくこともあります。
また、軽トラックやバンタイプの軽自動車は、業務用としての需要があるため、買取価格が比較的高めになる傾向があります。さらに、スズキのジムニーのように中古市場で人気の高いモデルは、15年落ちでも30万円以上の価格がつくこともあります。
注意点として、軽自動車は13年を超えると税金の加算対象となり、次のオーナーの維持費が高くなるため、査定額が抑えられることもあるという点があります。そのため、売却を検討するなら早めの行動がポイントです。
フィットの15年落ち買取価格の実例
ホンダ・フィットの15年落ちモデルは、中古市場での人気が安定しており、比較的高めの査定がつく車種です。実際の取引データをもとにすると、15年落ちのフィットの買取価格は、平均で約13万円〜14万円程度。状態が良ければ20万円台、条件が悪ければ7万円台と、幅広い価格帯になっています。
たとえば、走行距離が5万キロ未満で、外装・内装ともに良好な「RSグレード」などであれば、20万円〜25万円ほどの高値で売却される例もあります。特に、フィットRSやスマートスタイルエディションといった特別仕様車は、査定でプラス評価を受けやすい傾向にあります。
一方で、走行距離が10万キロを超えていたり、キズやヘコミが目立つ場合は、10万円を下回ることも少なくありません。また、フィットはコンパクトカーとして燃費性能や取り回しの良さから中古車市場でも安定したニーズがあります。そのため、他の同年式の車と比較すると、相場はやや高めといえるでしょう。
こうしたデータから見ると、フィットは15年落ちでも十分に売却価値のある車種であることがわかります。
ラパンの15年落ち買取価格の実例

スズキ・アルトラパンの15年落ちモデルも、コンパクトで可愛らしいデザインから一定の需要があり、買取価格は平均で17万円台、場合によっては20万円以上になることもあります。グレードや状態、カラーによって価格差が大きく出るのが特徴です。
直近の買取データでは、2万キロ台の走行距離で内外装の状態が良好な「Xグレード」の車両が22万円〜23万円程度で買い取られた事例があります。また、希少カラーのツートーンや4WD仕様は、市場での流通数が少ないため、プラス査定がつきやすいです。
一方で、走行距離が10万キロを超えていたり、事故歴がある場合には、10万円を下回る査定になることもあります。ただし、0円査定になるケースは少なく、最低でも数万円の価格が提示されることが多いです。
ラパンは若年層や女性からの人気も高く、中古車としての需要が安定しているため、15年落ちでも買取価格が比較的安定している点がポイントです。
13年落ちの車と比較してどうか
13年落ちと15年落ちの車を比較すると、査定においては「税金の負担増」が大きな違いとして挙げられます。日本では13年を経過した車に対して、自動車税や重量税の増税が適用されるため、買取額にも影響が出やすいのです。
13年落ちの車は、増税のタイミングに差し掛かっているものの、まだ「乗り続けるか、手放すか」を検討する時期として市場でも一定の価値を持ちます。そのため、状態が良ければ高値で売却できるチャンスがあります。
一方で15年落ちになると、経年劣化や税金の負担に加えて、走行距離が増えている車も多くなり、査定額が大きく下がるケースが目立ちます。実際、13年落ちの車が20万円前後の査定だったとしても、15年落ちで同条件の場合は5〜10万円程度になることもあります。
ただし、人気の車種やメンテナンスの行き届いた車であれば、15年落ちであっても13年落ちに匹敵する価格がつくこともあります。つまり、年式よりも状態が重視される傾向が強まっているのが近年の特徴ともいえるでしょう。
15年落ちの自動車 買取で相場を上げるコツ
- どんな車でも売れる理由とは
- 20年落ちの車の相場はいくらですか?
- 中古車として売れるケースと条件
- 車を売却するなら何年落ちがよいですか?
- 税金の負担増と売却タイミング
- 車の一括査定はやめた方がいいですか?
どんな車でも売れる理由とは

「古い車だから売れない」と考える方は少なくありません。しかし実際には、年式が古くても多くの車には一定の価値があります。売却が可能な理由の一つは、車そのものの価値に加えて「パーツ」や「資源」としての価値が存在しているためです。
まず、たとえ故障していても、エンジン、タイヤ、ミラー、内装パーツなど、再利用できる部品は数多くあります。これらのパーツは整備工場や修理業者が再販目的で買い取ることがあり、特に希少な車種であれば需要はさらに高まります。
また、鉄やアルミといった車に使われている金属素材も資源として価値を持ちます。これらは解体後にスクラップ業者が回収し、再資源化されることで再び市場に流通します。そのため「走らない車」や「事故車」でも価格がつくケースが存在します。
さらに、海外においては日本車が「耐久性が高く壊れにくい」という評価を受けており、年式が古い車でも輸出用として需要があります。こうしたルートを持つ買取業者であれば、15年~20年落ちの車でも積極的に買い取ってもらえるのです。
つまり、見た目が悪くても、エンジンがかからなくても、価値がゼロになることはほとんどありません。売却をためらわず、まずは査定を受けてみることが重要です。
20年落ちの車の相場はいくらですか?
20年落ちの車になると、多くの人が「もう廃車しかない」と考えがちですが、実際には一定の買取価格がつくケースがあります。市場データによると、車種や状態にもよりますが、相場はおおよそ5,000円~10万円ほど。場合によってはそれ以上の価格がつくこともあります。
特にスポーツカーやクラシックカーなど、ファンが多い車種は20年落ちでも高値で取引されることがあり、スズキのジムニーやホンダのシビックタイプRなどはその代表例です。こうした車は、国内だけでなく海外からの需要も根強く、プレミア価格がつくこともあります。
一方で、一般的なファミリーカーや軽自動車の場合は、使用状況や整備歴が大きな影響を与えます。定期的なオイル交換や車検をきちんと受けてきた車両であれば、例え年式が古くてもプラス評価が得られる可能性はあります。
ただし、20年落ちともなると、経年劣化による修理の必要性が高まり、外装や内装に傷みが出ている車も多く見られます。その場合、買取額が大きく下がることもあるため、あらかじめメンテナンスの履歴を揃えておくことが望ましいです。
このように、20年落ちの車であっても、車種や管理状態によってはまだ十分に価値が残っている可能性があります。
中古車として売れるケースと条件

中古車として再販されるには、いくつかの条件を満たしている必要があります。大前提として、エンジンが問題なく動き、車検が通る状態であることが基本となります。これに加えて、走行距離、外装・内装の状態、整備履歴などが査定で重要視されます。
走行距離に関しては、10万キロ以下であれば中古車としてのニーズが高くなりますが、15万キロを超えていても、整備が行き届いていれば買い取ってもらえることはあります。また、ボディカラーやグレードによっても価格に差が出るため、自身の車が市場でどのように評価されているか事前に確認しておくのが得策です。
さらに、人気車種であることも大きなポイントです。たとえば、トヨタのプリウスやスズキのジムニーといった定番モデルは、中古市場での流通が活発なため、古くても一定の値がつきます。
一方で、過走行車や修復歴がある車は、買取価格が大きく下がる傾向があります。そのため、修理が必要な箇所がある場合には、修理費と査定価格のバランスを見て判断する必要があります。
このように、単に年式や距離だけで中古車として売れないと判断するのではなく、車の総合的な状態を評価することが、適切な売却判断につながります。
車を売却するなら何年落ちがよいですか?
車を売却するベストなタイミングとしてよく挙げられるのが「10年落ち」「10万キロ走行」です。この時点を境に、中古車市場での価値が大きく下がる傾向があるため、多くの人が買い替えを検討する基準にしています。
特に、10年目を迎える直前や車検前は、比較的高値での売却が期待できる時期です。なぜなら、次の車検を通すための整備費用がかかるタイミングで、売却ニーズが高まる一方、買い手にとっても「まだ走れる車」としての価値があるからです。
また、13年を超えると税金が高くなるため、それ以前に売却することで、次の所有者にとってのコスト負担を減らすことができ、結果的に買取価格にプラスの影響を与えることがあります。
ただし、人気のある車種や状態の良い車であれば、15年を超えても高額で取引されるケースはあります。よって、車の売却は「年数」だけでなく「車の状態」「市場ニーズ」「税制のタイミング」を考慮して判断するのが賢明です。
いずれにしても、売却を検討するなら定期的に査定を受けて、タイミングを逃さないことがポイントです。
税金の負担増と売却タイミング

日本では、車の初度登録から13年が経過すると、税金が一気に増加する仕組みがあります。これは、自動車税と自動車重量税の両方に適用されており、環境負荷の観点から古い車に対する課税が重くなっているためです。
普通車の場合、自動車税はおおよそ15%、自動車重量税は約40%も増額されます。軽自動車も例外ではなく、自動車税が20%近く上がるため、13年を超えると保有コストが一気に高くなります。
この税負担の増加は、車の売却価格にも直接影響を与えます。次のオーナーが高い税金を支払わなければならないため、査定時に減額されやすくなるのです。そのため、13年を超える前に売却することが、高値での取引につながる可能性があります。
一方で、15年落ちを超えると、「部品取り」や「輸出目的」としての需要が出てくることもあるため、一概に価値がゼロになるとは限りません。ただし、そうした特例的な需要に当てはまらない限りは、早めの売却が経済的にも有利です。
このような税制の仕組みを理解しておくことで、売却タイミングをより的確に判断できます。
車の一括査定はやめた方がいいですか?
一括査定は、複数の買取業者から見積もりを取れる便利なサービスですが、一方で注意点も多くあります。その一つが「営業電話の多さ」です。査定依頼を出した直後から、複数の業者から電話がひっきりなしにかかってくることもあり、煩わしさを感じる方も多いです。
また、価格交渉を前提とする業者も多く、値段をつり上げるためには、ある程度の知識や交渉力が求められます。これが負担になる人にとっては、逆にストレスの多い手段となることもあるでしょう。
その一方で、査定額が大きく変動する可能性もあり、最も高く買い取ってくれる業者を見つけるには効果的です。したがって、「時間と労力をかけても高く売りたい」人には向いていますが、「手間をかけたくない」人には向かないといえます。
最近では、一括査定の欠点をカバーした「オークション形式の査定サービス」や「一社対応で完結するサービス」も増えてきました。これらは複数業者に公開しつつ、連絡は1社のみという形式で、ストレスを軽減しながら高値を狙える仕組みです。
このように、一括査定は万能ではありません。自身の目的やライフスタイルに合わせて、最適な売却方法を選ぶことが大切です。
15年落ち 自動車 買取 相場の全体像をわかりやすく整理
- 15年落ちの買取相場は車種や状態により5万〜20万円が目安
- 軽自動車の買取価格は平均2万円前後と低め
- フィットは状態が良ければ20万円超えも狙える車種
- ラパンは人気の高いグレードやカラーで20万円以上の実例あり
- 屋内保管や定期メンテナンスは査定アップに効果的
- スポーツカーやSUVは年式が古くても高値がつきやすい
- 13年を超えると税金が上がり査定に悪影響が出る
- 海外輸出や部品取りの需要でどんな車でも売れる可能性がある
- 20年落ちでも需要があれば5万円〜10万円程度で売れることがある
- 中古車として再販されるには走行可能かつ状態良好であることが条件
- 人気車種や希少グレードは年式に関わらず価値が保たれる傾向がある
- 売却タイミングは10年落ちや13年超える前が狙い目
- 軽自動車は税制上13年超えの影響が大きく査定も下がりやすい
- 一括査定は高値を狙えるが営業電話が多いなどのデメリットがある
- オークション型や一社完結型サービスなら手間を抑えて売却可能
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