こんにちは。車買取界隈、運営者の「K」です。愛車のS660を手放そうと考えたとき、やはり気になるのは「買取相場の推移」や「今後どうなるのか」といった点ですよね。ネット上では「中古価格の暴落」なんて言葉もちらつき、不安を感じている方も多いはずです。特に10年後の価値を見据えて保有し続けるべきか、それとも専門店での高額査定が期待できる今のうちに売却すべきか、非常に悩ましいタイミングだと言えます。私自身、車好きとしてその気持ちは痛いほどよく分かります。この記事では、現在の市場動向を冷静に分析し、大切なS660を少しでも高く評価してもらうためのヒントをお話しします。
- S660の買取相場が現在値下がり傾向にある理由と背景
- 今後の価格推移や10年後のプレミア化に関する予測
- MT車やCVT車など条件による査定額の違いと傾向
- 値下がり局面でも損をしないための売却戦略と専門店の活用法
S660の買取相場は値下がり傾向?推移と現状
結論から言うと、S660の相場は確かに調整局面に入っており、かつてのような「異常な高騰」は落ち着きを見せています。しかし、これは単なる暴落とは少し事情が異なります。ここでは、なぜ今値下がりと言われているのか、その背景にある市場の動きと、オーナーとして知っておくべき現状について深掘りしていきましょう。
噂される中古価格の暴落は本当か

ネット検索などで「S660 暴落」という言葉を目にして、ドキッとした方もいるかもしれません。しかし、私の見解としては、これを「暴落」と呼ぶのは少し大げさかなと思います。正確には「生産終了直後のバブルが弾けて、適正価格に戻りつつある」という表現が一番しっくりきます。
「暴落」というと、価値がゼロに近づくようなイメージを持ちますが、S660の場合はそうではありません。新車価格を大きく上回っていた「異常値」が修正され、本来あるべき中古車相場のラインに戻ってきただけなのです。不人気車になって誰も欲しがらなくなったわけではなく、依然として熱狂的なファンがいる車であることに変わりはありません。
また、軽スポーツカーとしてのポテンシャル自体が下がったわけではありません。S660特有の「ミッドシップ・オープン・ターボ」というパッケージは唯一無二であり、底値はある程度固いと言えます。パニックになって安く手放してしまうのが一番の損です。
S660の買取相場の推移を解説

これまでの相場の動きを振り返ってみると、非常にドラマチックな推移をたどっています。時系列で整理してみると、市場の心理状態がよく分かります。
2021年〜2022年:狂乱のバブル期
まず、生産終了がアナウンスされた直後の2021年から2022年にかけては、まさに「買取バブル」でした。新車で200万円台の車が、中古車オークションで300万円、400万円といった価格をつけることも珍しくなかったのです。「買えば儲かる」という噂が広まり、車好きではない投資目的の層までが参入してきました。
2023年〜現在:調整と沈静化
しかし、2023年に入ると風向きが変わりました。投機目的で購入された個体が市場に放出され始め、流通台数が増加したことで、需要と供給のバランスが崩れ始めました。その結果、2024年現在は右肩下がりのグラフを描いており、緩やかながらも確実に値下がりトレンドが続いています。
相場は今後どうなるか徹底予想

では、これから先はどうなるのでしょうか。個人的な予想としては、「短期的にはもう少し下落が続く」と考えています。理由はシンプルで、初期型の車検サイクルや買い替え需要により、市場に出てくる中古車の数が増えているからです。
特に、走行距離が伸びている個体や、修復歴のある個体に関しては、以前のような高値は期待しづらくなるでしょう。また、スポーツカーブーム自体が少し落ち着きを見せている点も無視できません。「いつか売ろう」と考えているのであれば、相場がまだ高水準にある今のうちに動くのが賢明かもしれません。
市場の在庫が増えすぎると、買取店側も在庫リスクを恐れて査定額を厳しくせざるを得ません。供給過多の状況は、売り手にとっては不利な要因となります。特に決算期を過ぎると相場が一段下がることもあるので注意が必要です。
10年後の価格高騰はあるのか

一方で、長期的な視点、例えば「10年後」を見据えた場合はどうでしょうか。これに関しては、夢のある話ができるかなと思います。ガソリン車への規制が厳しくなる中、S660のような純ガソリンエンジンの軽スポーツカーは、将来的に「クラシックカー」としての価値を持つ可能性が高いです。
ホンダもS660の生産終了を発表した際、これが最後の軽ミッドシップになる可能性を示唆していました。電動化が進む世界において、このパッケージングは二度と作られない「遺産」になるでしょう。
もし、あなたが温度管理されたガレージを持ち、ほとんど走らせずに極上のコンディションを10年間維持できるのであれば、資産価値はV字回復するかもしれません。ただ、維持費や税金、ゴム部品の劣化などを考慮すると、投資として割に合うかは慎重に考える必要がありますね。
生産終了後のバブル相場は終了

はっきり言えるのは、「生産終了バブルは完全に終わった」ということです。2021年3月にホンダが生産終了を発表した直後のような、「定価以上で売れる」という甘い期待は、今の市場では通用しなくなっています(出典:本田技研工業『「S660」の生産を終了』)。
特に、転売目的で所有していた層が手放す動きが加速しており、これが現在の値下がり要因の一つになっています。これからは、S660という車の「本質的な価値」が問われる時代です。状態が良い車、大切に乗られてきた車は適正に評価されますが、そうでない車はシビアな査定になる。ある意味で、健全な中古車市場に戻ったとも言えるでしょう。
値下がり中のS660でも高額買取を狙う戦略
全体的に相場が下がっているからといって、諦めるのはまだ早いです。S660は趣味性の高い車なので、売り方やアピールポイント次第で、相場以上の買取額を引き出せるチャンスが十分にあります。ここでは、少しでも高く手放すための具体的な戦略についてお話しします。
専門店ならカスタムも評価される

一般的な買取店やディーラーの下取りでは、カスタムパーツは「プラス査定」になりにくいのが現実です。むしろ、純正に戻していないと減額対象になることさえあります。しかし、S660のようなスポーツカーの場合、スポーツカー専門店やS660専門店であれば話は別です。
無限(MUGEN)やモデューロ、社外のマフラーや車高調など、こだわりのパーツがついているなら、その価値を分かってくれる専門店に持ち込むのが鉄則です。彼らは次にその車を買うユーザー層(カスタム好きな人)を抱えているため、パーツ代も上乗せして査定してくれることが多いですよ。
| 売却先 | カスタムの評価 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 一般買取店 | △ 〜 × | 純正状態が好まれる傾向。知識不足で高価なパーツ価値が見落とされることも多い。 |
| スポーツカー専門店 | ◎ | 人気パーツは高評価。チューニング内容も含めてプラス査定になりやすい。販路を持っているのが強み。 |
評価されやすいパーツの例
具体的には、ハードトップ、社外マフラー(車検対応)、車高調、補強パーツなどは評価が高いです。逆に、車検非対応の改造や、元に戻せないような加工はマイナスになるので注意しましょう。
MTとCVTで異なる値落ち幅

S660のリセールバリューを語る上で避けて通れないのが、トランスミッションの違いです。現状、MT(マニュアル)車の方が圧倒的に値落ちしにくい傾向にあります。スポーツカー好きの多くは「自分で操る楽しさ」を求めているため、MT車の需要は常に底堅いんです。
一方で、CVT車は残念ながら値下がり幅が大きくなっています。特に初期型のCVT車は、市場での滞留期間が長くなる傾向があります。もしお持ちのS660がCVTであれば、相場がさらに下がる前に、早めの決断をした方が傷は浅く済むかもしれません。
初期型や過走行車の査定ポイント

2015年の発売から時間が経ち、初期型(2015〜2016年式)や、走行距離が5万キロ、10万キロを超えた個体も増えてきました。こうした車両は、コレクターズアイテムとしての価値よりも「手頃に遊べるスポーツカー」としての需要があります。
初期型を売る際のポイントは、「メンテナンスの履歴」です。S660は軽自動車枠ですが、中身は精密なスポーツカー。オイル交換の頻度や、消耗品の交換履歴が明確であれば、過走行でも「大事に乗られてきた車」として評価されます。
過走行であっても、定期的なオイル交換やメンテナンスの記録簿がしっかり残っていれば、信頼性が評価されて減額を抑えられることがあります。整備記録は査定時の強力な武器になりますので、絶対に捨てずに持参してください。
最終型Version Zの価値

生産終了間際に発売された特別仕様車「Modulo X Version Z」。このグレードに関しては、別格の扱いを受けています。市場全体が値下がりしている中でも、依然として高値をキープしており、新車価格に近い水準で取引されるケースも見受けられます。
特に専用色の「ソニックグレー・パール」は人気が高く、探しているユーザーも多いです。ただし、この「聖域」もいつまで続くかは分かりません。Version Zであっても、走行距離が伸びてしまえば普通のS660と同じく評価は下がります。「一番高く売れる時期」を逃さないよう、日々の相場チェックは欠かせません。
高く売れる時期とタイミング
車を売るには「旬」があります。S660はオープンカーですから、暖かくなってドライブに行きたくなる「春(3月〜4月)」に向けて需要が高まります。また、中古車業界全体の決算期である1月〜3月も、買取店が在庫確保に力を入れるため、査定額がアップしやすい時期です。
逆に、冬場や年末は需要が落ち込むため、急ぎでなければ春先まで待つのも一つの手です。ただ、先ほどもお伝えした通り、基本トレンドは「値下がり」なので、時期を待ちすぎて車両の価値自体が下がってしまっては本末転倒です。バランスが大事ですね。
S660買取の値下がり動向まとめ
S660の買取相場は、バブルが弾けて正常化に向かっている最中です。「値下がり」はネガティブに聞こえますが、見方を変えれば市場が落ち着きを取り戻したとも言えます。
- バブル終了により、相場は全体的に下落トレンドにある。
- MT車や限定車(Version Z)は比較的価値が落ちにくい。
- CVT車や過走行車は早めの売却検討がおすすめ。
- カスタム車は一般的な店ではなく、専門店での査定が必須。
大切な愛車の価値がこれ以上下がってしまう前に、まずは現状の査定額を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。正確な情報は公式サイトをご確認いただくか、最終的な判断は信頼できる専門家にご相談されることをお勧めします。
